暑くなり、水あそびが楽しくなる時期になりました。楽しいだけではなく危険なこともたくさんあるので注意すべき点についてお話します。
前提として、プール以外でも「口と鼻をふさぐだけの水」が溜まっていたら子どもは溺れます。実際に、1歳児が円筒形の雨水ますに頭を突っ込み、7cmほど溜まっていた水で溺れ心肺停止の状態となった事故がありました。水深が浅いビニールプールで溺れることもよくあります。首にかけたり足を入れたりする乳幼児用の浮き輪も危険です。便利だからと自宅のお風呂で使い、首がはずれて沈んだり首が絞まったり、逆さにひっくり返ったりして溺れて亡くなった子どもは何人もいます。
日本水難救済会の遠山純司理事長は、水難事故の時間別発生件数を見みると午後2時から3時にかけてピークを迎えるため、その時間を“魔の時間帯”と呼んで警鐘を鳴らしています。事故が多い理由として「暑さや疲労がピークになる」「昼食後の眠気で注意力散漫になる」「放課後で子どもだけの状況になる」の3つが重なる時間帯だからと考えられています。さらに、遠山理事長は川や海での水難事故を防ぐには特性を知ることが重要だと語ります。穏やかな流れでも水中では両足に30キロもの力がかかり簡単にバランスを崩して流される危険があります。また、川底や海底の砂・砂利は足を取られやすいという特性があり、プールのように底を蹴って浮上することができず一度おぼれると浮き上がりづらいです。水の底へ引き込むような流れがある場合もあります。川や海はプールじゃないという意識を持ち、川や湖、海で遊ぶ時はライフジャケットを正しく着用しましょう。
他にも、雨で水かさの増した側溝の流れに片足をつけたところ足を取られ引き込まれて死亡する事故も起きています。事故を防ぐためには危険そうな場所に近づかないことが大前提です。また、溺れる時にはドラマや映画のように大きな声やリアクションはなく静かに沈んでいくことが大半のため、水あそびをしている際に大人が目を離さないことが溺れることを防ぐには重要です。
夏休みを楽しく安全に過ごすためにも、水辺の危険について家庭や学校で繰り返し話し合うと悲しい事故を防ぐ第一歩になります。
副園長:佐藤毅佳

















