子ども叱ることが難しくなっている世の中だから(1月号)

 幼稚園や学校、企業でも、今一番難しいのが「叱ること」です。すぐにパワハラという指摘がなされてしまうため、怖くて叱れないのです。しかし、叱られる経験なしに大人になれば、いずれ本人が苦労します。外では誰も叱ってくれない状況にあるからこそ昨今では特に家庭でいかに子どもを叱るかがとても重要なテーマとなっています。

 まず、「なぜ、あなたが今注意されているのか」ということについて、その意味をちゃんと説明しながら叱る必要があります。説明すればわかる場合が多いので、面倒であっても納得するまで丁寧に伝えましょう。子どもだからと理由を説明せずに「だめです」「やめなさい」と結果だけを言うのではなく、それをすると、どうなり、どんな思いを自分(相手が)するから、だめです、と言葉を端折らずに子どもの目を見ながら説明することが納得させるコツです。間違ってもしてはいけないのは家事やスマホの操作などをしながら叱ることです。目を合わせて話すことで子どもは大人が真剣に自分に向き合ってくれていると感じ、大人の話に応えようとしてくれます。何か他ごとをしながらでは子どもも真剣に受け止めてはくれません。

 最初は手間と思うかもしれませんが、やがて真剣に話を聞いてくれるという安心感を子どもは得ることができます。すると、子どもはよく話を聞いてくれるようになりますし、「それをすることでどうなるか」、といったことを順序だてて考えられるようにもなります。

家族以外の誰かが叱りにくい時代です。子どもの日々の行動に目をむけ「やってはいけないこと」について親が真剣に伝えていかないと、本当にやってはいけないことの区別がつかないまま成長してしまいます。法律に触れたり大けがをしたりする前に家庭内での関わり方に気をつけてみて下さい。

(副園長:佐藤 毅佳)