「一年の節目に思うこと」(3月号)

園庭の梅の花が咲き始め、日差しが暖かく感じられるようになりました。3月に入るといつもに増して1日1日があっという間で、卒園、進級に向けて子どもたちの気持ちは高まっていきます。

先日、ある年長児が職員室に遊びに来ました。何をするわけでもなく何かを伝えようとするわけでもなく、私といろいろ会話をしながら時間を過ごしました。その会話の中で小学校の話になりました。「ランドセルは○色なんだよ」「弟が幼稚園に入るから迎えに来た時会おうね」と話していると、最後に「大人になったら先生にドーナツ買ってあげるね」と一言。私はその言葉を聞いてなんだかジーンとしてしまいました。彼なりに環境が変わることしっかり感じていて小学校に入学することがただ大きくなるということではなく、大人になっていく一歩だと理解しているような気がしました。

コロナ禍で行事が縮小され、思ったような園生活が送れていないと嘆いているのは大人だけなのかもしれません。もちろん園では検討しながら日々の保育を進めていますが、子どもはそんな中でも必ず一歩ずつ成長し心も身体も大きくなっているのだと小さな会話から大きなことを教えられたような気がしました。

いろいろ不安の多い世の中ですが、きっと子どもたちはしっかり成長しています!

お母さん方も安心してこの年度の節目を過ごしていただきたいと思います!!

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愛知県私立幼稚園連盟 幼児教育相談員

名古屋市私立幼稚園協会 幼児教育相談員

親学アドバイザー(親学推進協会)

志だみ幼稚園 教務主任 水野 奈緒

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