新年度を迎えて(4月号)

本年度、『子育てだより』を担当することになりました齋藤です。お母さん方に園での子どもたちの様子をお伝えしたり子育てに少しでも役立てていただけるように発信したりしていきますのでよろしくお願いいたします。

園庭には子どもたちの元気な声が響き渡っています。新年度が始まって2週間が経ちました。新入児は親元を離れて初めての集団生活。大好きなお母さんから離れるのが寂しくて泣いてしまう子がいますが、それは当然のことだと思います。お母さんが心配されているとお子さんにその気持ちが伝わってしまいますので、朝は「行ってらっしゃい」と笑顔で送り出してあげて下さい。

ある日のこと、年長さんの女の子二人が泣いている年少さんを見つけました。年少さんに近付き、腰をかがめて目線を合わせ、「大丈夫だよ」「すぐにお母さんに会えるからね」と優しく声を掛け、「一緒に行こう」と年少さんを二人の間に挟んで手をつなぎ気分転換できるように接している姿が見られました。泣いていた年少さんも安心した様子で泣きやみ手を引かれるまま歩いていきました。その様子を見て、志だみ幼稚園の自慢の一つでもある『上の子が下の子の面倒を見る』という事がしっかりと受け継がれていることが実感でき、嬉しい気持ちになりました。きっとその子たちは自分たちが年少の時にしてもらったことを覚えていて今度は自分たちがしてあげる番だと自覚していたからだと思います。このような経験を積み重ねることが自信となり自立につながっていきます。また責任感も持てるようになるのです。

新入児は安心できる居場所を見つけたり、好きな遊びをして少しずつ園生活に慣れてきています。「幼稚園は楽しい!」と1日でも早く感じてもらえるようサポートしていきますのでよろしくお願いします。1年を通して一人ひとりの子どもたちの成長を楽しみにしながら保育にあたります。(齋藤美智代)