8月というのに中旬からは、雨ばかりの異常気象ともいえる天候です。そんな中、今年の夏休みも新型コロナウイルスに気を付けながら過ごさなければならない夏休みとなりました。
先日年長児が「夏のお楽しみ会」を行いました。一昨年前までは「お泊り会」として園で一晩を過ごしていましたが、昨年度と今年度は午後から登園し、夜に帰宅するという形式で行事を行いました。
子どもたちにとって、いつもの場所であっても、登園時間や雰囲気が違うだけでドキドキ、ワクワクする特別な時間となります。楽しい気持ちの子もいれば、緊張でいっぱいになる子もいます。しかし、その「特別な時間」を過ごせたことで、自分に自信がつき表情も一変します。
包丁で野菜が切れるか不安で仕方なかったKさん。みんなで作ったカレーを食べるときには、充実感でいっぱいになり普段よりたくさんご飯を食べていました。肝試しでは、何度も「お化けは先生だよね?」と不安を打ち消そうと言いきかせていたAさん。終わった後には、無事に肝試しに行けたことを一番に報告してくれました。
降園時間に一日を振り返って話をしている子どもたちの表情は、楽しかった気持ちと、やり遂げた自信でいっぱいに見えました。
このコロナ禍で、今まで通りの行事ができなくても、子どもたちにとってはどれも新鮮で、ひとつひとつやり遂げることで自信になる機会なのだと感じました。できる範囲で、そのチャンスを大切にしていきたいと改めて思った一日でした。
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愛知県私立幼稚園連盟 幼児教育相談員
名古屋市私立幼稚園協会 幼児教育相談員
親学アドバイザー(親学推進協会)
志だみ幼稚園 教務主任 水野 奈緒
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