「水あそびの魅力」(7月号)

 まだまだ蒸し暑い、じめっとした梅雨の日が続いていますが、子どもたちは汗をかきながら園での遊びを楽しんでいます。

 そんな中、先日プール開きをしました。園内にプールがあり、この夏の時期は、ほとんど毎日入っています。子どもたちにとって水遊びというものは魅力的な遊びのひとつで、一年の中で夏という限られた季節を感じられる少し特別な遊びです。

 子どもにとって何が魅力的なのかというと、水面が日の光を浴びてキラキラしていること、暑い時にひんやりと感じさせてくれる水温、水の中での浮力がかかった体の動き…。子どもたちにとっての非日常がそこにあるからだと思います。中には水遊びが苦手という子もいますが、それもきっと同じ理由で非日常に敏感になり不安に変わってしまっているのかなと思います。そんな苦手な子には、「みんながお腹の中にいたときは水の中にいたんだよ」と、話しています。

大人になったらルール無しに思い切り水遊びをする機会はきっとほとんどないでしょう。季節の遊びを思い切りすることで、子どもの様々な感覚が刺激され、気づかないところで育っています。水遊びに限らず、季節の遊びを思い切りして、子どもの五感(視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚)を育てていきましょう。

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愛知県私立幼稚園連盟 幼児教育相談員

名古屋市私立幼稚園協会 幼児教育相談員

親学アドバイザー(親学推進協会)

志だみ幼稚園 教務主任 水野 奈緒

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