「達成感を味わうと…」(12月号)

早いもので、今年も最後のひと月となりました。幼稚園の子どもたちは、サンタさんに会えるのを今か今かと楽しみにしています。

2学期は様々な行事があり、一年の中で子どもたち一人一人がそれぞれに成長するのが目に見えてよくわかる時期でもあります。そんな中、先月は作品展に向けての制作活動を楽しみました。本園の作品展は、こどもたちに作品展があることを伝え、それに向けて取り組みを開始します。取り組みは、約3週間ですが毎年その期間に一人ひとり、またクラスごとに様々な出来事があります。

何を作るのかの話し合いの中で、自分の作りたいイメージと自分の技量の違いに葛藤する子。コツコツ作る個人製作に諦めそうになる子。共同制作の中で自分の得意なことに気づく子。出来上がりが楽しみで毎日職員室に報告しにくる子…。みんなそれぞれの思いを抱きつつ、当日を楽しみに頑張って取り組みます。作品作りは、毎日目に見えて少しずつ出来上がっていくのがわかるので子どもたちなりに達成感を得られやすい行事ですが、その反面焦りや不安を感じやすい子もいます。

そんな中、作品の出来上がりだけではなく、子どもたちにとって取り組みが充実したものになったかどうかよくわかる反応があります。それは出来上がったときに、自ら作品を見せようとしたり、作ったものの説明をしようとしたりするかどうかということです。「園長先生、できたから見に来てぇ~!」「水野先生、ここはね僕が…。」「私、ココを塗るときにね…。」今年も子どもたちからたくさん話が聞けてそれが達成感を味わえているということなのだと感じました。そんな子どもたちの行動を見逃さず、大切にしたいと思いました。いよいよ、みんなにお披露目です!

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愛知県私立幼稚園連盟 幼児教育相談員

名古屋市私立幼稚園協会 幼児教育相談員

親学アドバイザー(親学推進協会)

志だみ幼稚園 教務主任 水野 奈緒

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