「心が育つということ」(3月号)

 一雨ごとに気温が上がり、季節が変わっていくのを感じます。全国的に新型コロナウイルスの影響で年度末の行事やイベントが、縮小・自粛されています。

 先日予定を繰り上げて卒園式をし、年長児が志だみ幼稚園を無事に巣立っていきました。予定が1週間早くなったこと、前日、前々日は休園で卒園式の取り組みが何もできなかったことなどから、例年とは違い本番一回勝負の卒園式となりました。また式自体も歌を変更したり、挨拶を省略したりして、当日説明しながら進めていく場面もありました。そんな中での子どもたちの頑張っている姿、お祝いの言葉に対して自然にお礼を言う姿、そして自信いっぱいで式を楽しんでいる姿…。子どもたちの様子一つ一つに「話をきちんと聞けるんだな」とか「自然にお礼が言えるようになったな」「どんな状況か自分たちで考えられているんだな」と感じ、大きくなったことに感動しきりでした。

 このような例年にはない卒園式となったことで、子どもたちの瞬時に対応する姿がしっかりと現れ、私たちが、子どもたちと向き合いながら保育してきたことにも自信が持てた瞬間でした。もちろんそれはご家庭での子育てが一番に反映されていることだとは思いますが、子どもたちと過ごす中で様々なことに気づかされ、私たち大人も心を育てられているのだと思えました。

 卒園おめでとう!そして、たくさんの感動をありがとう!!

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愛知県私立幼稚園連盟 幼児教育相談員

名古屋市私立幼稚園協会 幼児教育相談員

親学アドバイザー(親学推進協会)

志だみ幼稚園 教務主任 水野 奈緒

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