「自立って?」(2月号)

今年は暖冬といわれていますが、まだまだ寒い日が続いています。そんな中でも園庭の梅の木が早くも開花し、少しずつ春への準備をしているように感じます。幼稚園も一年の仕上げの3学期です。一年の生活の中で一人一人が成長したということをかみしめながら、見直すべきことは見直し、次年度につなげていくことを目標に日々を過ごしています。

年度末が近づいてくると、来年度を楽しみにする子どもたちですが、お母さん方からは「進級できるかしら?」とか「学校に入ったらどうなってしまうのかしら?」という心配事をよく聞きます。心配のあまり「〇〇ができないと大きい組になれないよ!」と言ってしまうお母さんもいらっしゃいます。そういってしまう気持ちの裏には、子どもたちに「自立してほしい」という親としての大きな願いがあるからだと思います。

「自立」という定義にはいろいろあるようですが、どんなことも子どもたちにできるようにさせるには、“〇才になったから”とか“〇〇ちゃんがしててるから…”ということではなく、まず経験をさせてあげること、一緒にすることが大切なのではないかと思います。大人と一緒にやってみたり考えてみたりすることで、子どもたちなりの手立てのレパートリーが増えその中で選択することができるようになることで「自分で考えて行動する」という自立の一歩が踏み出せるのではないでしょうか。

言うより一緒にやってみる!そうして少しずつ一歩一歩自分でできるように導いていきましょう!

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愛知県私立幼稚園連盟 幼児教育相談員

名古屋市私立幼稚園協会 幼児教育相談員

親学アドバイザー(親学推進協会)

志だみ幼稚園 教務主任 水野 奈緒

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