「子は親を映す鏡」(6月号)

 先月お知らせしたツバメのヒナが産まれ、お母さんツバメが行ったり来たりして餌を運んでくれています。

 幼稚園では『親子教室』がスタートし、全クラス第一回が終わりました。親子教室では “すてきなお母さん三か条”を掲げて楽しく時間を過ごしていただけたらと思っています。 

 なぜこの三か条を大切にしているのか、一言でいうとことわざにもある「子は親を映す鏡」だからです。子どもは親や周りの大人を見て育ちます。ましてやまだ社会に少ししか触れていない、0~3歳の子どもたちには自分の身近な周りの環境こそが育ちに大きく影響します。極端なことを言えば、日本で暮らしていても家庭の中で外国語を使えば外国語を話す子になりますし、外国にいても日本式の生活をしていたら、日本の環境で育った子と同じになります。人間の脳には「臨界期」というのがあり、脳の神経回路は生後の体験・経験により成長し、学習(勉強)して身につけることとは一線を画しています。そして、発達段階に応じてその時期を過ぎると習得が難しくなる時期のことをいいます。

 だからこそこの乳幼児期を大切にし、「こんな子に育ってほしい」と思ったらまずは周りの大人がそのように行動するのが一番です。この“すてきなお母さん三か条”を意識しながらお子さんと楽しく時間を積み重ねていってもらいたいものです。 先回の親子教室は初回で緊張されたお母さんもいらっしゃったと思いますが、どの親子も楽しんで時間を過ごしてくださいました。親子教室の時だけでなく、日ごろからお子さんと気持ちを共有して関わっていきましょう。

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 愛知県私立幼稚園連盟 幼児教育相談員

 名古屋市私立幼稚園協会 幼児教育相談員

 親学アドバイザー(親学推進協会)

 志だみ幼稚園 教務主任 水野 奈緒

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