「便利を上手に利用しよう!」!(5月号)

新緑がきらきらとまぶしい季節になりました。幼稚園には毎年ツバメが巣を作りに来て、お母さんツバメが今年も園舎と空とを行き来しています。ヒナの誕生が楽しみです。

さて、新入園児が入園して一か月。みんな新しい環境に慣れようと一生懸命頑張り中で、その中で好きな遊びを見つけて楽しんでいます。また、保育時間が長くなり生活面も少しずつ身に着けていけるよう働きかけたり、指導したりしています。そんな中、近年の子どもたちを見ていると、手を洗う時に水道の蛇口をひねられない子、トイレの水を流せない子、ドアを閉めない子…。そんな様子が多く見られるようになりました。どうしてかと考えてみると、世の中が便利になっている為に手先を使う機会が減っているからなのではないでしょうか。

外出先でも私たちを快適にしてくれるものにたくさん出会います。自動センサーでドアが開き、人を感知して明かりがつき、水道も手をかざせば勝手に水が出てきます。水量まで一定です。また、わらないこと知りたいことがあれば簡単にインターネットを利用して調べられる世の中になりました。本当に快適です。もちろん快適なのはとてもいいことですが、子どもたちにとっては手先を使う機会を減らしてしまっているのではないかと思います。人間は道具を使って進化してきた生き物です。手先を使って工夫することで脳にも刺激になり、自分で考える力がつきます。便利すぎて進化が、退化になってしまっては意味がありませんね。

便利なものを生活に上手に取り入れながら、子どもたちには意図的に手先を使う経験をさせていきましょう!

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 愛知県私立幼稚園連盟 幼児教育相談員

 名古屋市私立幼稚園協会 幼児教育相談員

 親学アドバイザー(親学推進協会)

 志だみ幼稚園 教務主任 水野 奈緒

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