長い夏休みが明け、2学期が始まりました。幼稚園は在園児だけでなく、入園願書を取りに未就園児の皆さんも遊びに来てくれて、早速賑やかな日が続いています。
夏休み明けの子どもたちの様子は生き生きしていて、毎年のことではありますが、なぜだか一回り大きく見えます。「泳げるようになったよ。」とか、「なわとび跳べたよ。」と嬉しそうに知らせてくれる子どもたちの様子を見ると、お母さん方も親子の時間を大切にして、じっくり関わってくださったのだな…と、感じました。
幼児期の子どもたちにとって、お母さんと過ごす時間は「心の栄養」
だと思います。特別なことをしなくても、お母さんと過ごした時間が大きくなってから時々思い出す、親子の思い出になって行くのだと思います。お母さん方の中には「何をしていいか分からない。」とか「どこかに連れて行ってあげなければ…。」と言われる方もいらっしゃいますが、子どもたちに楽しかったことを聞いてみると「寝るときに絵本を読んでもらったこと。」とか「公園で一緒にボール投げで遊んだこと。」などと話してくれました。そんな様子から、日常のささやかな出来事の繰り返しこそが心に残る出来事になるんだということを教えてくれている気がします。子どもたちを自立させたい気持もあるかと思いますが、幼児期こそ発達に合わせて関わりを充分にして心を満たしてあげて欲しいものです。
満たされれば自然に親から離れ、友だちや社会とのつながりを求めていくようになっていきます。ぜひお子さんとの関わりを楽しんでみましょう。
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愛知県私立幼稚園連盟 幼児教育相談員
名古屋市私立幼稚園協会 幼児教育相談員
親学アドバイザー(親学推進協会)
志だみ幼稚園 教務主任 水野 奈緒
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