こどもが泣くということは…(4月号)

 桜の花びらがひらひらと舞い、入園・進級した子どもたちをやわらかく包み込んでくれています。今年度も「子育てだより」を通して私が感じる子どものことを発信していきたいと思いますので、よろしくお願いします。

今年度は70名の新入園児を迎え、新しい一年のスタートを切りました。真新しい制服に身を包んで登園するこどもたちはキラキラと眩しくて、毎年のことではありますが私たち職員も心新たに頑張ろうと思わせてくれます。年度初めのこの時期は、子どもたちに一日でも早く幼稚園が大好きになってもらえるよう、好きな遊びを目一杯できるよう見守ったり一緒に遊んだりしています。その中で、「お母さんに会いたい」と泣く子も少なくありません。その姿をみながら送り出すお母さん方は「大丈夫かしら…」「どんなことをして過ごしているのかな…」と心配ばかりだと思います。

しかし、”子どもが泣く”ということはお母さんとの関わりがしっかりしていて、加えて「泣いてもいいんだ」という安心感があるからこその行動なのではないかということです。緊張していては、泣くこともできません。もちろん泣かない子もいますし緊張があってまだ泣けない子もいますが、泣くことに対して気にしすぎてしまい「今日は泣かないでね」「また泣いたの?」とついつい言ってしまいがちです。”泣く”ということは赤ちゃんの時からの子どもの仕事であり、言葉や身体で表現しきれない子ども自身の素直な気持ちの表れだと思います。お母様方もその気持ちを受け止め泣くときはいっぱい泣いて、泣ききった後の嬉しい変化を楽しみにしていきましょう。

今年度も5月から毎日園庭開放しますので、何かお困りのこと、不安なことがありましたら、園までご相談ください。

 

**********************************

愛知県私立幼稚園連盟 幼児教育相談員

名古屋市私立幼稚園協会 幼児教育相談員

親学アドバイザー(親学推進協会)

志だみ幼稚園 教務主任 水野 奈緒

**********************************