「いもほり」をしました

園庭の東側にある、ミミズやカマキリが出迎えてくれる畑で、「いもほり」をしました。

6月に「つるさし」をして、みんなで水をやったり肥料をまいたりし、夏の暑い中でも草取りをしたりと大切に育ててきたさつまいも。

子ども達は大きくなっているか楽しみに畑に集まりました。

年少児は初めての「いもほり」です。つるだらけの芋畑を見て「どこに、おいもがあるの?」と不思議そうな顔をする子もいる中で、掛け声をかけ合いながら運動会の時の綱引きのようにつるを引っ張ると土の表面にさつまいもが顔を出し、あちらこちらで「あった!」の歓声があがりました。

年中・年長児は昨年までの経験があるので「いっぱい掘らないと取れないんだよ。」とか「今年はいくつとれるかな。」などと話をしながら、さつまいもが折れないように大切に丁寧に丁寧に掘っていました。大きすぎて掘るのに時間がかかっている子どもには「手伝ってあげるよ。」と話しかけて協力し合う姿も目にすることができて嬉しく思いました。そして、採れた時には笑顔いっぱいで、いもを見せてくれました。

6月から大切に育ててきたさつまいも。自分たちで手をかけてきたからこそ“いもに対する愛着”が生まれ、大切に大切に掘ったり抱きかかえたりといった行動になって表れているのだと感じました。「言われたから丁寧に掘る」「叱られるから丁寧に掘る」のとは、目の輝きや体全体からにじみ出ている雰囲気がまるで違います。ここでも「生の体験をする」「最初から最後まで自分たちでやりとおす」ことが心の栄養になっているのだと子どもたちの表情から学ぶことができました。

収穫したいもは、子どもたちが「ふかしいも」(年中・年少児)をしたり「鬼まんじゅう」(年長児)を作ったりします。また、最後には全学年で「やきいもパーティー」もあります。(フリー教諭)