子どもがわがままになる原因は多岐にわたりますが、親の育児態度による影響が大きいことが指摘されています。親や身内の過干渉や甘やかし、問題行動中の放置が子どものわがままな行動を促します。過干渉や甘やかしにより、子どもは誰かにやってもらうことや、自分の思いどおりになることがあたり前だと感じると、外の環境でのわがままな行動につながります。
他にも子どもがわがままになる原因には、長期休み明けで生活リズムが変わったため、体調が悪いため、といった体調からくるもの。子どもの自己主張がわがままに見えるものや、親にかまってもらいたいため、というような感情面からくるものがあります。
これらと違い、子どものわがままで治した方がよいケースとして、反発や逆ギレが激しい、謝ることができない、といった場合は意識して叱っていく必要があります。るのが嫌だからと何かを与えるのもよくありません。その場は一時的に静かになるかもしれませんが、次のタイミングでも「何か」がないとわがままを抑えられなくなります。下手をしたら報酬を得るためにあえてわがままな行動をするようになります。
また、子どもの自主性は社会的なルールを逸脱せずに他者の迷惑とならない範囲で認められているものです。家を出れば家庭の教育方針は考慮されるものではありません。ですから、叱られることがストレスを与えて子どもの学びを妨げるとする考えから叱るのを避けるようなことも公共のルールより優先されるものではありません。叱らないことが原因でわがままに歯止めがかからなくなっていきます。
わがままを防ぐためには、守るべきルールを定め、破った場合にはきちんと叱るという教育を心がけましょう。子どもの「わがまま」とうまく向き合うには「ダメなものはダメ」とはっきりと伝える、ダメな理由を子どもに説明する、子どもの気持ちを受け止める(子どもの話を最後まで聞く)、とよいでしょう
子どものわがままの原因をしっかり理解し適切に対応していきましょう。
副園長:佐藤毅佳














