遊びの大切さ(6月号)

子どもたちは額に汗をかきながら鬼ごっこをして元気に走り回ったり、泥だんご作りをしたり、ダンゴムシを捕まえたりして自分の好きな遊びを楽しんでいます。年少さんは、自分のことで精一杯でしたが友だちの存在に気付き、名前を覚えて呼び合ったり声を掛け合ったりして仲良く遊んでいます。年中・年長さんも新しいクラスに慣れて、自分らしさがではじめ、友だちの幅も広がりつつあります。

遊びは子どもたちにとって全てが大切な学びにつながっています。子どもは生まれながらにして興味や関心のあるところに手を伸ばし、新しい刺激を追い求めています。手足を動かして感じ、「遊び」を通して理解し自分のものにしていきます。

遊びの本質は、自分からやってみたいという気持ち、やっていて楽しいという感覚、やり遂げた達成感を得ることです。その中で見通しを立てる力や最後までやり遂げる力を身に付けることができます。また、目標に向かって頑張る力や自己肯定感を持つ力、相手に対して思いやりの気持ちを持つコミュニケーション能力など人間として生きていく上で大切な内面的な心の力、非認知能力を身に付けることができます。

幼児期の「遊び」で、心、体、頭が育ちます。遊べば遊ぶほど成長します。そして子どもの自発性を育て、それが学習への自発的な意欲につながっていきます。幼児期に夢中になって遊んだ経験が大人になっても持続的に幸せを感じる土台を作ると言われています。子どもたちが思いっきり遊ぶことが出来る環境を私たち大人が整えてあげることが大切ですね。(齋藤美智代)