園庭の梅の花がきれいに咲き、道端にはつくしが顔を出し始め、春の訪れを感じます。今年度もいよいよ最後の月となりました。園の子どもたちは新しい学年や、小学生になることをとても楽しみに毎日過ごしています。そして、今年度の年長児も、もうすぐ幼稚園を旅立っていきます。私たち教師は、卒園したあともこの子たちが小学校でどんな様子でいるのかいつも気になっています。
そんな中、先日小学2年生の子が遊びに来ました。園庭で一人で遊んでいるので、ただ遊びに来ただけなのかと思って会議をしていると、会議が終わった時に話しかけに来たのです。
「先生達に、報告したいことがあったから来ました。」と、言うしっかりした丁寧な言葉遣いや、会議が終わるまで待っていてくれた心遣いに職員一同感心しました。数日後、お母さんにお目にかかる機会があり、早速そのことを話すと「家ではそんなこと無いのでびっくりです。」と話してみえました。
子どもは、大人の知らないところでも様々な学びをします。そのために親から離れての集団生活が大切なのです。家庭の様子、園での様子、学校での様子。子どもたちなりにどうしたらいいのか考えて行動しているのです。考えて判断して行動できるようになるには、大人の指示ばかりではなく「自分はどうしたいか?」という自分の意志を持つことが大事なのではないでしょうか。
卒園するみんなにも、そんな小学生になって欲しいと願っています。
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愛知県私立幼稚園連盟 幼児教育相談員
名古屋市私立幼稚園協会 幼児教育相談員
親学アドバイザー(親学推進協会)
志だみ幼稚園 教務主任 水野 奈緒
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