立春が過ぎ春の足音が少しずつ近づいてきてはいますが、朝晩はまだまだ冷え込みが続いています。園児たちは、園庭の水たまりに氷が張っているのを見つけて集めたり、プリンカップに水を入れ外に置いておいて自然のアイスキャンディーを作ったりして冬の自然を満喫しています。
そんな中、先日来年度入園予定の子どもたちの入園面接を行いました。毎年のことではありますが、子どもも大人も緊張でいっぱいの一日です。お母さんと離れて別室に入室する時の子どもの中には、泣いてしまう子や逃げ出してしまう子もいて、そんな様子を見ると子どもだけでなく保護者も、そして連れて行く私たち職員も、気持ちが動きます。「嫌だ!」と思う子ども。「大丈夫かしら?」と心配になるお母さん。「引き離してよかったかしら…!?」と思う職員。それぞれみんないろんな気持ちを抱きながら、この面接の時間を過ごします。
そんな子どもたちの様子を見て心配されたお母さんもみえたかと思いますが、志だみ幼稚園の面接は合否を出すものではなく、お子さんの様子を把握するためにさせていただいています。そんな中、楽しんで遊べる子はもちろん、不安な子も泣いたり怒ったりして「自分を表現していればいい」のです。ですから、お母さんも「不安な気持ちを持っていい」と思います。
この頃、教育現場でもご家庭でも、こどもを自分の都合の「いい子」にしようとしたり大人の都合で「動く子」にしようとしたりしている気がします。だからこそ、まずはどんな感情でも自分の気持ちを表現できる子に育って欲しいと思います。
そんな子どもたちやお母さん方との新しい一年を職員一同今から楽しみにしています!!
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愛知県私立幼稚園連盟 幼児教育相談員
名古屋市私立幼稚園協会 幼児教育相談員
親学アドバイザー(親学推進協会)
志だみ幼稚園 教務主任 水野 奈緒
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