木々の葉の色が少しずつ変わり、秋らしさが増してきています。秋といえば「実りの秋」。幼稚園では11月1日に大切に育ててきたさつまいもをみんなで収穫しました。
さつまいもを掘るときの子どもたちの表情はキラキラしていて、嬉しそうなだけではなく、ひとつの物を仲間と一緒に自分たちで育てあげたという満足感で一杯のようにも見えました。きっとただ“掘る”という行為だけではなく、6月に植えてから草取りをして水やりをし肥料をやって…。毎日、世話をしながら身近なところで見守ってきたからこその気持ちなのではないのでしょうか。
この気持ちは、子育てにも共通するのではないかと思います。今の時代、様々なことが便利になり時短や負担を軽減することにのみ注目されています。それも私たちが暮らしやすくするために大いに利用するべきものとは思いますが、子どもの成長には時短はなく、いつの時代もひとつひとつ、一歩一歩成長していかなければなりません。
「スマホじゃなくて絵本を読む。」「CDじゃなくて一緒に歌う。」など、少し手間だと思うことでもほんの少しの時間でいいので親子の関わりに取り入れてみましょう。
1日の中で少しずつ意識的に続けていくことで、きっと子どもたちとの関わりが深まり、愛着心もより一層感じられることと思います。
ちょっとした一手間で料理の味が良くなるのと同じように、心の一手間で子育てがより一層楽しみなものとなりますように…。
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愛知県私立幼稚園連盟 幼児教育相談員
名古屋市私立幼稚園協会 幼児教育相談員
親学アドバイザー(親学推進協会)
志だみ幼稚園 教務主任 水野 奈緒
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