水あそびから育つこと(7月号)

 

梅雨らしいジメジメした日が続いています。幼稚園では先月プール開きをして、今年も子どもたちは園内でプール遊びを楽しんでいます。

 子どもたちは水あそびが大好きです。なぜでしょうか。子どもにとって“水”は不思議なもの、興味深いものなのだそうです。状態や状況によって形を変え、キラキラ光り、触れれば気持がいい…。そんな魅力的なものは他にはなかなか見つからないかもしれません。暑い時期は特に冷たい水に触れ「気持ちいいね」と働きかけ、子どもたちの感覚を育てていきたいと思います。

 中には「水が苦手」という子もいますが、それは“水あそび”や“プール遊び”が苦手ということではないかと思います。そう言っている子どもの様子を見ていても、水道から流れている水で遊んだり水たまりで遊んだりしていて、怖がっている様子はありません。そして「水が怖いから手を洗えない」という子もいません。きっと今までの体験から恐怖心を抱いていることがあるのだと思います。だって、おかあさんのお腹の中にいた時はみんな水の中にいたのですから。

“水”は私たちにとって欠かせないもの。この季節ならではの“水あそび”を通して、まずは「水って気持ちいいね」と感じられるように身近なものとして触れ、親しみの持てるようにしていきたいです。

 幼児期はたくさんのものに触れ、様々な感覚が育つ大切な時期です。季節の遊びをたくさんして五感を育てていきましょう。

 

 おかあさん方も「お風呂に入って気持いい」と感じたり、涼をとるために水を使ったりすることがあるかと思います。きっとそれは子どもの頃の経験が感覚を育てているのだと思います。

 

 

 

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愛知県私立幼稚園連盟 幼児教育相談員

名古屋市私立幼稚園協会 幼児教育相談員

親学アドバイザー(親学推進協会)

志だみ幼稚園 教務主任 水野 奈緒

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