日照時間が最も短い季節です。特に1〜3月は日照時間が最も短い時期になります。寒さで外遊びが減ると窓越しの日光では(通常のガラスでも紫外線を30%程度はカットするので)肌がビタミンDを作らず、皮膚で作られるビタミンDが不足しやすくなります。ビタミンDの働きとして、一般的には、骨を強くすること、カルシウムとリンの吸収を助けること、血液中のカルシウム濃度を一定に保つことが知られています。他にも、筋肉を動かすためや、神経が脳と身体のあらゆる部位との間のメッセージを伝達するため、免疫系が体内に侵入してくる細菌やウイルスを撃退するためといったことに不可欠です。
日光を浴びないと、日光に含まれる紫外線によってヒトの皮膚で生成されるビタミンDの量が少なくなります。戸外で適度に日照を受けることのできる生活をしていれば、食事での摂取が不足してもビタミンD欠乏症はほとんど起こりません。しかし、冬場や日照時間の短い地方に住んでいる人、屋内での生活時間が長い方などはビタミンDの摂取不足により欠乏症が起こることがあります。そしてビタミンDは骨の健康だけでなく免疫のバランスを整える働きもあり、不足すると低カルシウム血症やビタミンD欠乏性くる病などの原因となります。また、独立行政法人環境再生保全機構などの研究では血液中のビタミンD濃度が低いほど食物アレルゲン感作率(アレルギー反応を引き起こす抗体が作られる)が高いとのデータもあります。
過剰な日光浴は不要ですが、短時間、顔や手を日光に当てる(冬でも10-15分程度、午前中がおすすめ)。ただし、赤ちゃんは直射日光を避けましょう。また、 食事で摂取する場合は鮭、卵黄、きのこといったビタミンDが多い食品を増やすといいです。室内にこもりがちになってしまう季節ですから、意識して日光を浴びて人体に備わっている機能を有効に使い体調の維持管理をしていきましょう。
副園長:佐藤毅佳














