「あせらず、ゆっくりと…」（4月号）

2021年04月19日

新年度が始まりました。幼稚園の新年度のスタートとなる４月は、子ども、保護者、職員と入れ替わりがあり、春風が吹くように新しい風が吹いて毎年のことではありますが、この一年もいい一年にしたいと心が引き締まる時期です。今年度もこの『子育てだより』を通して、発信できることを伝えていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。

そんな中、入園してきた子どもたち。初めての園生活にドキドキしながら登園しています。園であそぶのを楽しみにしている子。お母さんと離れて不安で泣きながら登園する子…。思いは様々です。泣いている子を見ると一生懸命新しい環境に慣れようと頑張っていることが伝わってきます。ただ、泣いている子に対して、園としてどういう関わりをしているのかと気になっていらっしゃる方も多いと思います。

状況によって対応は様々ですが、私たちは寄り添う気持ちを大切にして無理やり泣き止ませるようなことはしないように配慮しています。泣きたいときに思い切り泣いて発散するようにすると、自らの力で乗り越えていくものです。だからこそ、一斉にではなく一人一人に目を向け、その子なりの時期を待つようにしています。子どもたち自身も園生活を送る中で自分たちが心地よく過ごせるように自ら楽しみを見つけていくものです。子どもたちにとって幼稚園が心地の良い場所になるように私たち大人が環境となって見守りその時期を待つようにしていきたいと思います。

泣くことだけでなく新年度が始まったばかりでいろいろなことに不安を感じているお母さん。変化を焦らず、ゆっくりと一緒に待ってみましょう。