「お弁当 だ~いすき!」(10月号)

 今月の運動会に向けて、子どもたちはそれぞれに目標を持ち達成できるように頑張っています。志だみ幼稚園の行事は、日常の中の一コマであってほしいと願いながら一年の中の節目として、子どもたちが充分に力を発揮し充実感を持って取り組めるよう働きかけています。

 さて、先日子どもたちの様子から感じたことがありました。園では毎週木曜日は「お弁当持参の日」としていますが、7月から9月は気温が高くて持たせるのが心配というお母さん方の声から給食にしています。そして、今月初めの久しぶりのお弁当の日…。登園するなり「先生!今日お弁当持ってきたよ!」「おかず、何が入っていると思う?」「先生はウインナーもってきた?」と年少の子どもたちが、我先にと私に話してくれました。その表情はとっても素敵で「お昼までとっておくんだよね。」「みんなで食べるんだよね。」と子ども同士で会話する姿も、とても微笑ましいものでした。

 そして、お昼の時間に保育室をのぞいてみると「先生!お弁当おいしかったよ。」「一緒のウインナーだったぁ~!」「卵焼きもあったよ。」と口々に報告があり、お弁当の話題で持ちきりに…。週一回のお弁当が子どもたちにとってはとても魅力的なもので、体つくりの栄養はもちろん心の栄養の源にもなっているんだと改めて感じました。そして私が「お母さんがみんなのために作ってくれたんだもんね。」というと「うん!!」と目を輝かせて言う子どもたち。

 お母さんたちが手間をかけて作ったお弁当に込められた、子どもたちへの“思い”。 大人が思う以上にしっかりと伝わっていることを感じた心温まる一日でした。

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愛知県私立幼稚園連盟 幼児教育相談員

名古屋市私立幼稚園協会 幼児教育相談員

親学アドバイザー(親学推進協会)

志だみ幼稚園 教務主任 水野 奈緒

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