「遊びって??」(9月号)

 2学期に入り、幼稚園はまた賑やかな毎日が始まりました。子どもたちは、久しぶりに友だちと遊ぶことを楽しんでいます。
毎年、この時期は来年度の入園希望の方の問い合わせがあり、お母さん方も忙しくされていることと思います。

 そんな時いつもお話させていただいている中に、「子どもにはあそびが大切」ということがあります。どうして大切なのかということはいつも話題にしていますが、どのような遊びが「幼児期のあそび」として適切なのか考えたことがありますでしょうか。

子どもは遊びが大好きですので、場所や物があればどんなことでも遊びにしてしまいます。自然に手足、体を動かして、頭を使って遊びます。そうして、脳を発達させていきます。その「一人遊び」を楽しむと、次に周りの友達に目を向け始め、ルールのある遊びを求めていくのです。ですから、与えるばかりの一方的な遊びではなく、子どもが手足などを使って遊ぶものがよいと思います。時には大人が負荷をかけてあげると変化があって楽しめます。シンプルな遊びで充分なのです。例えば、親子で触れ合ってくすぐりあうだけでも、引っ張り合いっこだけでも子どもにとっては「楽しい遊び」なのです。

最近は、親子で楽しめる施設や、親子のレジャースポットなど、雑誌やメディアでたくさん取り上げられていますが、「連れて行かなきゃ…。」と、大人の負担になっては子どもも楽しめません。反対に簡単な遊びでもお父さんやお母さんと一緒にできることは子どもにとって大変魅力的なものなのです。ちょっとしたことでも遊びにして親子で楽しみましょう。

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愛知県私立幼稚園連盟 幼児教育相談員

名古屋市私立幼稚園協会 幼児教育相談員

親学アドバイザー(親学推進協会)

志だみ幼稚園 教務主任 水野 奈緒

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