「新年を迎えて…」(1月号)

 あけましておめでとうございます。

 3学期が始まり、始業式の日の園児たちは「あけましておめでとう」と新年の挨拶をしながら元気に登園してきました。毎年この一年の始めに思うことは、大切にしたい日本古来のお正月の迎え方が変化してきているということです。働き方改革といって元日に休業するお店などがニュースになっていましたが、元旦と言えば昔は、どこもお休みで歳神様を家に迎え入れる日だったそうです。そして、その準備として門松やしめ飾りを用意していたのです。また、おせち料理やお雑煮などにも一つひとつに意味があります。

 幼稚園では“凧揚げ”や“かるた”、“コマ回し”など、一月中はお正月遊びを楽しみます。凧は自分で作った手作りのもの、カルタ(年中・年少)またはトランプ(年長)とコマは幼稚園のクリスマス会でサンタさんからプレゼントされたもので、こども達はとても大切にして遊びます。また、幼稚園で同年齢の友だちと一緒にすることで、勝ったり負けたり、うまくいったりいかなかったりと、ただ楽しいだけではなく思い通りに行かないことで、次はどうすればいいのか考えて工夫することで、心も育っていきます。多少、時代に合わせて変化はしていますが、私たち大人が一つひとつ由来のある大切な日本文化を子どもたちに伝えながら取り組んでいきたいと思います。子どもには、すぐに伝わらないかもしれませんが、このお正月の時期にお正月遊びをするという楽しい経験をすることで、大きくなって「どうしてこの遊びをしていたのかな?」と思い出し、関心を持つようになると思います。

 ぜひ、ご家庭でもお正月遊びをして楽しい経験をしましょう!

 今年も園庭開放を毎日行っていますので、いつでも遊びにいらしてください。 

 

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愛知県私立幼稚園連盟 幼児教育相談員

名古屋市私立幼稚園協会 幼児教育相談員

親学アドバイザー(親学推進協会)

志だみ幼稚園 教務主任 水野 奈緒

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