「子どもに挑戦させてみよう!」(8月号)

例年にない猛暑で、あちらこちらで最高気温を更新しています。

 さて、そんな暑い中ですが、幼稚園ではこの夏休み期間に「同窓会」「お泊り会」と子どもたちが楽しみにしている行事を行いました。普段と違う園の雰囲気の中、それぞれに楽しい時間を過ごすことができました。その中でも毎年行われる「お泊り会」は、年長児の心がぐんと成長し自信に満ち溢れ顔つきまで変わってしまう子がいるほどです。

 では、子どもの顔つきが変わるほどの自信はどんな時につくのでしょうか。それは、「子どもたち自身が自分自身の力でやりきったと自分自身で感じるとき」です。それは大人から見ると些細なことなのかもしれませんが、子ども自身が「自らやってみようと思い、自分一人でする」という機会は普段の生活でなかなか出会えないことなのではないでしょうか。ついつい「お母さんが言った通りにやってみたら?」と言ってしまったり、大人の感覚で、「できた、できない」を決めてしまったりしがちですが、そうではなく子どもの「やってみたい!」「できるか心配だけど挑戦したい!」などという気持ちで取り組み、それが大人から見ると大した変化や出来栄えでないとしても本人が「できた!!」と感じたときに大きな自信になるのだと思います。

今回のお泊り会でも、さみしい気持ちになり泣きながら寝た子、お化けが怖いのに肝試しを頑張った子など、自分を奮い立たせてやり遂げられた子ほど自信いっぱいになりました。ぜひ、子どものしたいことをたくさん挑戦させて、そのことを認め自己を肯定する気持ちを育てていきたいですね。

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愛知県私立幼稚園連盟 幼児教育相談員

名古屋市私立幼稚園協会 幼児教育相談員

親学アドバイザー(親学推進協会)

志だみ幼稚園 教務主任 水野 奈緒

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