「卒園式を終えて…」(3月号)

園庭の梅の花が満開になり、桜のつぼみも膨らんでいます。本日年長児95名が無事に卒園しました。

3月に入ると幼稚園は卒園・進級に向けて、行事をして一年を振り返って過ごすことが多くなります。

行事の中で、年長児が年中少児をあたたかく見守ったりリードしたりする姿を一番よくみられるのも年度末のこの時期です。自分たちが今までしてもらってきたことを体で感じ、自由気ままに行動する年少児に対して、そっと見守る優しい姿に毎年のことではありますが胸が熱くなります。 

今日の卒園式で園長からのお祝いの言葉にもありましたが、“相手の気持ちを考えて行動する”ということを、大人のように理論ではなく感性でできるようになっている子どもたちに感心させられます。それにはやはり、すぐに結果を求めたり表面的な評価ばかりをしたりするのではなく、何年もかけて子どもたちに心で働きかけてくれるお父さんお母さんなどの周りの大人や、友だちがいたからこそのことだと思います。また、そんなことを体や心で感じ、大きくなっていく場が幼稚園であると感じさせてくれます。

先日、年長児のA君に「あと〇日だね・・・。」と声をかけると「うん、さみしいね。」と返答がありました。小学生になることに楽しみでいっぱいであるはずなのに、私たち教師が寂しくなるであろうと相手の想いを察して、そんな言葉をかけてくれる気持ちに嬉しくなりました。

 年長組の皆さん、みなさん、卒園おめでとう!!

 学校へ行っても頑張ってくださいね!! 

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愛知県私立幼稚園連盟 幼児教育相談員

名古屋市私立幼稚園協会 幼児教育相談員

親学アドバイザー(親学推進協会)

志だみ幼稚園 教務主任 水野 奈緒

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