「子どもにできるようにさせるには…」(2月号)

 立春が過ぎ、暦の上では春になりましたが、まだまだ寒い日が続いています。先日、来年度入園予定の子どもたちの面接が行われました。お母さんと離れて別室へ行くお子さんの姿を見て「大丈夫かしら。」と心配されるお母さんもいらっしゃいました。新年度は4月からですが、そのスタートに向けて準備をするこの時期が本当のスタートなのかもしれません。

 入園を目前にし、「うちの子、まだオムツがとれないんです。」とか、「箸が上手に持てないんですけど、どうしたらいいですか。」など、相談も増えてきます。そんな時は、例えばトイレの相談だったら「失敗してもいいからパンツを履かせてみてください。」と答えています。

 今は子育ての情報も収集しやすく、調べれば「オムツを外す方法」なんていうものもあると思いますが、まず濡れてしまって気持ちが悪いこと、濡れる前にトイレでおしっこができて気持ちがいいことを味わうことが大切だと思います。そういうことを体験することで、一進一退しながら少しずつ身につけていくのではないかと思います。失敗を気にするお母さんがみえますが、どんなこともたくさん失敗することが「できる!!」という事への近道です。また、お子さんの動きや成長のタイミングをみて挑戦させることも大切です。子どもの成長はひとりひとりそれぞれ違っています。「〇歳だから…」という画一的な判断だけでなく「こんなことができるようになったから…」という我が子の行動に目を向け、一歩一歩身につけていくのが大切だと思います。

 子どもの自立に向けて、親子のタイミングで成長に合わせてあせらず、こどもの心に寄り添いながら色々なことに取り組んでいきましょう!!

 

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愛知県私立幼稚園連盟 幼児教育相談員

名古屋市私立幼稚園協会 幼児教育相談員

親学アドバイザー(親学推進協会)

志だみ幼稚園 教務主任 水野 奈緒

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